紫陽花のごとく

気ままに書いてます

「だいじょうぶ だいじょうぶ」

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おじいちゃんは、ぼくのてをにぎり、

おまじないのように つぶやくのでした。

「だいじょうぶ だいじょうぶ。」

 

作・絵 いとうひろし 

 

 

「ぼく」がおじいちゃんに見守られて成長していく姿を

やさしく描いてあります

おじいちゃんが「だいじょうぶ だいじょうぶ」というとき

必ず「ぼく」の手を握って言う これがとっても大切なこと

 

大人になると「だいじょうぶ だいじょうぶ」って言われることが少なくなる

辛い時、苦しい時 心が困っているとき

「だいじぃうぶ だいじょうぶ」と言われた時に感じた安心感を思い出して欲しい

 下手くそなお勧めですが本は本当に素敵です

 

 

この本を読んだとき懐かしいような、切ない罪悪感のようなものを感じた

 

自分が祖父にしてもらったこと  

夏の間父の実家に行っていた

いつも祖父が海に畑に山に連れて行ってくれた

自分は泳がないのに私が飽きるまでずっと浜にいてくれた

お盆の時期に子供提灯を吊るす「紙縒り」をとっても簡単に作っていた

何度も真似しても私の紙縒りはヘナヘナとしてピンとならなかった

畑で収穫 中が真っ白なスカイ へぼキュウリ

山で色々な虫をとった  

真っ黒に日焼けして、痩せているのに力持ちで 入れ歯がずれていて

何かあると「だいじょうぶだ」と言ってくれた祖父

 

私が大学生の時 目の手術で我が家に来ていた

「(私の名前)は目が悪いけど、コンタクト入れたらよく見えるんだろ?」

「だから手術しないくてもコンタクトにしたら見えるようになると思うんだ」

 

そんな祖父に私は「おじいちゃんの目の悪いのと私の目の悪いのはちがうんだよ」

「コンタクトしたって駄目だよ」

 

あの時「だいじょうぶだよ」って言えばよかったと

そんな後悔が浮かんできた

 

 

「だいじょうぶ」やさしさがたくさんつまった言葉