今年最後の満月は
大きくて丸くてやさしかった
愛犬と一緒に月を追いかけて夜の散歩
どこまでも歩いていけるような気がする
月にたどりつけるかしら?
湯タンポに寄り添って寝ている愛犬が
寝言を「わふゅ わふゅ」と言っている
夢の中で月までたどりつけたのを自慢げにいたているのかも
私も飛び立ちたい
祈る
私の祈りは宗教的なものではない
寝る前に今日1日を過ごせたことへの感謝
亡くなった両親へ
やはり亡くなった愛犬へ
離れて暮らすこどもたちが元気で過ごせるように
病気でようやく退院してきた友の健康回復
ささやかだけれど
心の薬
jazzには
たぶん昔はjazzやブルースには
酒や煙草、男と女の情熱が溢れて
しっとりと妖しく
流れるような時間がひしめいていたのだろう
今は老若男女
楽しく妖しくなく
楽しめるような気がする
今夜が満月
夕べ
月がとてもとても清々しく美しかった
空も高くなり
薄くなった雲
やっぱり秋だなぁと
「仲秋の名月」
ベランダでのんびり眺めていた
お団子もススキもないけれど
闇に溶け込み走り去る電車の音
ビルの端っこ灯る赤い光
生活の匂いが風に紛れて
風流ではない
それでも月は美しく
魅惑的な輝きをみせる
そして今夜が満月
かなりの恥ずかしがり屋さんらしく
雨の匂いを纏う雲にしっかり隠れてる